KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)

1770年代 - フランス(ジュイ?)

素材・形状特徴
白地にブルーの植物柄プリントの艶出しされた平織リネン。前身頃は釦留めのコンペール形式。共布のペティコート。
収蔵品番号
AC7621 92-34-2AB

ガウンの前身頃が、釦留めのコンペール形式になったドレス。コンペールは左右の前身頃内側に取り付けた持ち出し布の胸当てを釦で留めるもの。この形式では、着装のたびにガウンにピンで留めるなど手間のかかるストマッカーの着装を必要とせず、18世紀後半以降に見られるようになる。
18世紀後半、宮廷服を除いて衣服は簡素化へ向かい、女性服は堅苦しさのない機能的な方向へと進み、カジュアルな着装が広がった。このドレスはその具体例と言えよう。

1760s-1770s