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京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

男性用シャツとトラウザーズ[左] ジャケットとペチコート[右]

© The Kyoto Costume Institute, photo by Toru Kogure

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男性用シャツとトラウザーズ[左]
ジャケットとペチコート[右]

18世紀後期 - フランス[左]
1790年代頃 - フランス[右]

素材・形状特徴
シャツは白の麻の平織り。トラウザーズはベージュの綿サテン・ストライプ。[左]
ジャケットは赤の縞柄の綿平織り。前中央にドローストリング。ペチコートは白の綿。キルティング風のふくれ織り。[右]
収蔵品番号
AC3478 80-23-55, AC6294 89-4-11 [左]
AC4686 83-29-2, AC5788 88-19-17 [右]

フランス革命前後頃にみられた市民階級の服装。
男性は半ズボンのブリーチズではなくトラウザーズと呼ばれる長ズボンを着用していた。
1789年、フランス革命が勃発すると、人々は自分たちのイデオロギーを表現する一手段にファッションを使った。革命派は、贅沢、豪奢な絹を革命の敵とみなし、貴族の象徴であるブリーチズと白の絹靴下に代えて下層民の服装である長ズボンを着用して前時代との隔絶を示そうとした。

1780s-1790s