KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス(ラウンド・ガウン)

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ドレス(ラウンド・ガウン)

1795年頃 - イタリア

素材・形状特徴
紫がかった赤の絹サテン地に花柄の紋織。裾に青と黄色の絹糸刺繍。フライ・フリンジ、タッセル飾り付き。
収蔵品番号
AC9125 1994-14-3

本品はウエストラインが胸まで上昇したワンピース形式のドレスであるラウンド・ガウン。1789年のフランス革命と前後してロココの豪奢なドレスの流行は簡素なドレスへと変化し、ロココ期のガウンとペティコート、ストマッカーで構成されていた女性服は、この時期に身頃とスカート部が一続きとなった。丸みを帯びた形状からラウンド・ガウンと呼ばれている。ラウンド・ガウンは、ハイデロフの『ギャラリー・オブ・ファッション』(1794-1802、ロンドン)の図版に数多く登場している。

1780s-1790s