KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

レティキュール

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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レティキュール

1800年頃 - イギリス

素材・形状特徴
黄と緑の絹ニット。パイナップル形。シルバー・メタル・ビーズの縁飾り。タッセル付き。
寸法
14cm x 9.5cm
収蔵品番号
AC4411 83-1-3

パイナップル型に精巧かつ立体的に編み立てられている。パイナップル等熱帯の異国情緒を感じさせるモチーフは、マルティニク島出身だった当時のファッション・リーダーでナポレオンの妻、ジョゼフィーヌの影響により流行した。
レティキュールは、もとは婦人用の紐等で編んだ小さな手提げ袋。18世紀末から19世紀初めにかけ、ドレスは薄手となり細身のエンパイア・スタイルへと変化した。それに伴いドレスの内側に着装されていたポケットが消滅し、バッグが多用されるようになる。それらはレティキュールと呼ばれた。

1800s-1810s