KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1835年頃 - 製作国不詳

素材・形状特徴
白い平織り綿。インド更紗。白地に赤い花と空色のラズベリーの捺染。ワンピース・ドレス。ジゴ袖。袖山と胸にギャザー。
収蔵品番号
AC908 78-25-20

膨らんだ袖と細いウエスト。このインド更紗のデイ・ドレスは1830年代のシルエットの典型である。17世紀、インドからヨーロッパへもたらされた捺染布であるインド更紗は「アンディエンヌ」(仏)、「チンツ」(英)と呼ばれ、ヨーロッパで珍重された。そして、18世紀後半以降に進展した産業革命によって、西欧にプリント産業を生むことになる。1830年代半ばにはプリントの服が広く流行し、その後も服や装飾品に広く使われていく。

1820s-1840s