KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1860年代初期 - イタリア

素材・形状特徴
紫と白の縞柄の絹タフタ。ツーピース・ドレス。パゴダ袖。ジャケット、スカート裾にフリル。袖にリボン飾り。
収蔵品番号
AC7626 92-35-5AB

当時流行した紫色の大胆なストライプが鮮やかなドレス。1856年、化学者ウィリアム・パーキンが世界初の合成色素モーヴェインを発見。染料に応用し、そこから得られる紫色が「モーヴ」と呼ばれ一躍脚光を浴びた。以後、他の色調の合成染料も次々と発明され、高価な天然染料に頼っていた染色産業の工業化が進む。染料が入手しやすくなったことによって人々はさまざまな色の組み合わせを楽しんだ。

1850s-1860s