KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス、ショール

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス、ショール

1865年頃 - 製作国不詳(ドレス)
19世紀後半 - フランス(ショール)

素材・形状特徴
花柄を織り出したタバコ・ブラウンの絹タフタ。ツーピース・ドレス。ジャケットにブレード飾り、ペプラムの裾にレース飾り。ショールは黒のシャンティイ・レース。大きな二等辺三角形。
寸法
132.0cm (長さ) / 296.0cm (幅)(ショール)
収蔵品番号
AC825 78-24-1AC, AC392 77-13-9

後方の膨らみが大きい典型的なクリノリン・ドレス。60年代に入るとシルエットが変化し、スカートのボリュームは後部へはり出していく。大きなスカートと共に大型のショールがおしゃれと防寒をかねて流行し、カシミアの他にレースのショールが好まれた。18世紀まで手仕事で作られ、高価だったレースは、19世紀には機械生産が主流となり、大型の豪華で繊細なショールが作られる。フランスのシャンティイ、ヴァランシエンヌ、アランソンなどが有名な産地だった。

1850s-1860s