KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

室内着

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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室内着

1866年頃 - イギリス

デザイナー
不詳
ブランド
ジェーン・メイソン
レーベル
JANE MASON & Co.(Late LUDLAM) 159&160 OXFORD STREET
素材・形状特徴
赤に黄、黒など多色でカシミア柄がプリントされた綾織のウール。前面にはウエストの切り替えがなく、スカート部の後ろ側にボリュームのあるシルエット。共布のくるみ釦で裾まで前あき。共布のウエスト・ベルト付き。
収蔵品番号
AC4429 83-2-3

カシミア柄をプリントした室内着。厚手の布にプリントする場合、銅版ではなく木版ブロックを用いることが多く、本品も木版ブロックを使用している。
ヨーロッパで19世紀初頭に流行し始めたカシミア・ショール熱は、19世紀中頃にも再熱する。インドのカシミール地方で作られた大変高価な本物や、それを模して開発された織機で織られたリヨンの高級品を頂点に、イギリスのペイズリーでカシミア柄を捺染した安価なものも広く出回り、ペイズリー模様という言葉を生んだ。

1850s-1860s