KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1860年代後半 - 製作国不詳

素材・形状特徴
"ストライプ柄を織り出した白い綿ターラタン。クリノリン・スタイルのツーピース・ドレス。赤い絹サテンのリボン、綿レースの装飾。 ベルトは絹サテンのリボン。前中心にロゼッタ飾り、後中心にリボン飾り。スカート裾にプリーツとリボンの装飾。 "
収蔵品番号
AC4324 82-17-43AE

モネの《庭の女性たち》(1866)を彷彿とさせるような軽やかな夏のクリノリン・ドレス。1860年代に流行したターラタン製。この素材は染色あるいは捺染した後、糊付けを施した薄地の平織綿布。薄地だが張りがあり、クリノリン・スタイルの大きなスカートに適した。屋外の光景の中に当時流行のドレスを描いた印象派の画家たちは、光に透けるターラタンの軽やかな美しさを見事に再現している。

1850s-1860s