KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ジャケット、ブルーマー

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

ジャケット、ブルーマー

1895年頃 - アメリカ

デザイナー
不詳
ブランド
コロンビア
レーベル
Columbia(ブルーマー)
素材・形状特徴
ブラウンのウール・ツイルのジャケット。ダブルの打ち合わせに大きな釦付き。衿と裾に黒のブレードのトリミング。青のウール・ポプリンのブルーマーは、裾口にゴム入り。自転車用。
収蔵品番号
AC3318 80-21-4, AC5629 87-20B

自転車用の服装、ブルーマー・スーツ。ブルーマーは1880年代、女性が自転車に乗るための特別な服として定着していくことになる。もともとブルーマーは、1850年代初めにアメリカの女性解放運動家アメリア・J・ブルーマー夫人が推奨したゆったりとしたトルコ風ズボンだった。当初、ブルーマーは欧米で嘲笑こそ買ったが、全く受け入れられなかった。19世紀後期、スポーツへの女性の参加が一般的になったとき、ズボン形式の服装は女性には容認されていなかったが、自転車用の服としてブルーマーが例外的に認められて広く普及した。

1890s