KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1895年頃

デザイナー
シャルル=フレデリック・ウォルト
ブランド
ウォルト
レーベル
C.WORTH PARIS 79876
素材・形状特徴
茶のウール・ツイルのツーピース・ドレス。ジゴ袖。ボディスとスカートにコードで縁取った革とベルベットの縁飾り。ボディス前面に絹サテンのプリーツとレース飾り。スタンド・カラーとウエスト・ベルトはベルベットのリボン。
収蔵品番号
AC3887 82-25-3AB

テイラード・スーツ風のデザインが特徴のドレス。19世紀末の女性服は、コルセットにより体を補正し、フリルやレースで飾り立てるものだった。しかし同時に生活様式も多様化し、戸外でのより活動的な服装が求められた時、手本とされたのは合理的な男性の服であった。特にテイラード仕立てのジャケットは、後の20世紀のユニセックス・ファッションのはしりとして、確実に女性の間に浸透し始めていた。

1890s