KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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デイ・ドレス

1895年頃

デザイナー
ギュスターブ・ベール
ブランド
ベール
レーベル
Gustave Beer 1 Place de l'Opera PARIS
素材・形状特徴
黒い絹ふくれ織のツーピース・ドレス。ジゴ袖。衿とヨークは、絹サテンに絹ツイルを重ね、カットワークとビーズ刺繍。衿、前後の肩、後ろウエスト中心にベルベットの三日月型の装飾。全体にスリットが入り、ベージュの絹サテンが見える。スリットの周囲はビーズ刺繍。
収蔵品番号
AC7712 73-30-3AB

ルネサンス・リバイバルのドレス。ふくれ織りや滑らかなサテンという重厚な生地や、ドレス全体に効果的に使われているスリットなど、ルネサンス・リバイバルによる装飾は、19世紀末の懐古趣味をよく表している。
ベールはウィーンでメゾンを開店後、パリに活動の拠点を1905年に移した。外国人顧客を多く持ち、シーズンにはパリの有名ホテルで作品を紹介した。

1890s