KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

コルセット

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

コルセット

1900年頃

デザイナー
不詳
ブランド
ヴェルヴェット・グリップ
レーベル
VELVET GRIP
素材・形状特徴
黒の綿ブロケード。小花模様。上端に絹リボンを通した綿レース飾り。前に2本のガーター付き。
寸法
76cm (胸囲) / 52cm (胴囲)
収蔵品番号
AC727 78-20-50AB

バストを支え、ウエストを細くするため、前中心に長いスティール・バスク、全体に硬いボーンが挿入されている。19世紀末から20世紀初頭にかけて、女性のシルエットはコルセットによって作り出された。胸と腰をそれぞれ前後に突き出し、ウエストを極端に細く締め付けて、不自然なS字型シルエットのドレスに身体を沿わせた。1906年、ポワレによってコルセットを使わないドレスが発表されたが、コルセットを着用しない服装が浸透するのは第一次大戦後のことである。

1900s