KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1903年頃

デザイナー
ジャンヌ・パキャン
ブランド
パキャン
レーベル
Paquin Paris London
素材・形状特徴
黒の絹シフォンとベルベット。ツーピース・ドレス。大きな衿にはネット・レースに黒のベルベットと刺繍で葡萄のモチーフの装飾。スカートにも同じ葡萄の装飾。
収蔵品番号
AC10092 99-14-5AB

垂れ下がった葡萄の房の装飾が、流れるようなドレスのラインと呼応している。優美な装飾と曲線が尊ばれたアール・ヌーヴォー期は、自然をモチーフにした有機的なものが好まれ、服飾にも多用された。
1891年にパリにメゾンを開いたパキャンは、いち早くロンドン支店を開設(1896年)、1900年パリ万博の服飾部門総監督を務めるなど、服作りだけでなく多方面で手腕を発揮した。メゾンはランジェリーや大規模な毛皮部門が併設されていた。

1900s