KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

帽子[左] 帽子[右]

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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帽子[左]
帽子[右]

1930年代[左]
1930年代[右]

デザイナー
不詳[左]
不詳[右]
ブランド
マース・シール[左]
不詳[右]
レーベル
Modes Marthe Shiel 13, LOWER GROSVENOR PLACE S.W.I.[左]
無し[右]
素材・形状特徴
黒いフェルト。皮革の羽飾り。[左]
黒い絹ファイユ。共布のリボン飾り。白の毛皮。[右]
寸法
20.0cm (直径) / 16.5cm (高さ)[左]
19.0cm (直径) / 51.0cm (幅)[右]
収蔵品番号
AC1771 78-41-175 [左]
AC1770 78-41-174 [右]

1930年代、直線的だった20年代の服から、より女性的な曲線を際立たせるシルエットへとファッションが回帰する。帽子も頭部を小さくみせる釣鐘型のクロッシェ帽からより自由な形や素材のものへ向かっていった。アシンメトリーな装飾やさまざまな種類の羽飾りなど、帽子デザイナーは競うように新しい造形の作品を生み出していった。第2次世界大戦後、帽子の役割は大きく後退したが、それまでのファッションは帽子抜きには語れない。
元来、フランス語で帽子デザイナーを意味する「modiste」は、「mode(流行)」から派生していることからもこのことが知られよう。

1930s