KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・パジャマ

© The Kyoto Costume Institute, photo by Richard Haughton

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イヴニング・パジャマ

1930年代

デザイナー
不詳
ブランド
サックス・フィフス・アヴェニュー
レーベル
SAKS - Fifth Avenue
素材・形状特徴
ジャケットとジャンプスーツのセット。ジャケットは黒の絹ラメ・ジャカード。織り出された花模様に合わせて赤、白、ブルーで型染め。ジャンプスーツは黒の絹サテンと絹ラメ。
収蔵品番号
AC7600 92-23-8AB

ジャケットには、ジャカードによる金糸の織り柄と型染めで華やかな草花模様が描かれている。そのきらびやかな柄が落ち着いた黒絹の中に浮かび上がる優雅な一品。
インド由来のパジャマは、19世紀末に男性の室内着や夜着として欧米に広がった。1920年代に入ると、夏の海辺、午後のくつろぎ、夜のパーティーなどさまざまな場面に合うものとして女性の間でも流行する。30年代にロング・ドレスが復活し、ファッションから20年代のボーイッシュな要素が後退する中、パジャマはホステス・ドレス、リゾート・ウエア、部屋着として定着した。

1930s