KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

スキー・スーツ

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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スキー・スーツ

1930年頃

デザイナー
不詳
ブランド
不詳
レーベル
無し
素材・形状特徴
黒とオフ・ホワイトのウール・セーターと黒のウール・ニットのパンツ。タートルネックと袖はリブ編み。共布のベルト付き。ベルト先端にポンポン。
収蔵品番号
AC4641 83-24-1AC

セーターとパンツの構成によるスキー・スーツ。ウール・ニットを使い、防寒と動きやすさを追求している。また、当時スポーツウエアに限らず広く流行していた大胆な構成の幾何学柄が、デザインの力強いアクセントとなっている。
1924年、第1回冬季オリンピックがフランスのシャモニーで、28年には第2回がスイスのサンモリッツで開催された。スキーへの注目は一躍高まり、夏はリヴィエラの海岸、冬はシャモニーでスキーというリゾートの生活が有閑階級に広がった。1920年代半ばまで女性はスカート姿でスキーを楽しんでいた。しかし20年代後期になると、身体的な機能性に優れたパンツをはくようになる。

1930s