KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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イヴニング・ドレス

1933年頃

デザイナー
マドレーヌ・ヴィオネ
ブランド
マドレーヌ・ヴィオネ
レーベル
無し
素材・形状特徴
黒のレーヨン・ジャージーのワンピース・ドレス。バイアス・カット。見頃に巻きつけたサッシュは、朱赤の絹クレープ。衿ぐり前中央、後ろ肩切り替え線でドレスに留めつけられている。
クレジット・ライン
エステート・オブ・ティナ・チャウ寄贈
収蔵品番号
AC7652 92-43-2

ドレープ性のよいレーヨン・ジャージーを巧みなバイアス・カットで体にフィットさせ、巻き付けたボーが細身のボディを引き立てる。本品はヴィオネ自身のワードローブであった。
ファッションに女性らしい身体線が蘇った1930年代、バイアス・カットの真価が発揮される。ヴィオネはまるで解剖学者のように体の形を独自の分割線でとらえながら、それをバイアス・カットによって革新的な服へと具現化した。

1930s