KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・コート

© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi

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イヴニング・コート

1936年秋冬

デザイナー
エルザ・スキャパレリ
ブランド
スキャパレリ
レーベル
Schiaparelli London 4136
素材・形状特徴
ボルドー色の平織ウール。衿は赤のベルベットに金の皮革のアップリケとビーズ装飾。
収蔵品番号
AC7681 93-1-3

ラペルに施された立体感のあるアップリケとビーズ刺繍がシンプルなウールのロング・コートに印象的に浮かび上がる。スキャパレリの作品を特徴づけるものの一つは斬新なデザインの刺繍である。それらはルサージュなど才能豊かな刺繍職人たちによって製作され、刺繍の持つ表現の可能性の広さを人々に知らしめた。
また、スキャパレリの作品は同時代の才気溢れるアーティストたちによって描かれている。本品はイラストレーターのエリック(カール・エリクソン)によってフランス版『ヴォーグ』誌1936年10月号で描かれている。

1930s