KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

室内着

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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室内着

1939年夏

デザイナー
マドレーヌ・ヴィオネ
ブランド
マドレーヌ・ヴィオネ
レーベル
MADELEINE VIONNET DÉPOSÉ(指紋あり)
素材・形状特徴
ピンクの絹シフォンのキュロット・ドレスに、黒のネットにレースをアップリケしたオーバー・ドレス。ベルベットのリボン結び。キュロット・ドレス型のスリップはピンクのクレープ・デ・シン
収蔵品番号
AC6817 90-24-5AB

優雅な室内着。ゆったりとしたスカート部は実はキュロットになっている。四分の三円の布を後ろ側から前にかけて両サイドにくるくると巻くことによって、後ろはスカート風に見せつつ、前はパンツの形状に仕上げている。
また、オーバー・ドレスの黒の幾何学的なレース模様がエレガントに浮き立っている。ヴィオネ作品の特徴であるグラデーションになったモチーフはスカートの広がりと共に大きくなり、切り替え線や接ぎ線を目立たせずに巧妙に隠す役割も果たしている。
1920年代、女性にも就寝着、部屋着として広がったパジャマは、20年代末にはリゾートにおけるビーチ・ウエアとして注目された。

1930s