KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

水着

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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水着

1950年代前半

デザイナー
クレア・マッカーデル
ブランド
クレア・マッカーデル・バイ・タウンレイ
レーベル
Claire mccardell clothes by townley
素材・形状特徴
紺にペンシル・ストライプの綿キャリコ。
収蔵品番号
AC9222 95-15AB

ロンパース形の水着は、アメリカン・スポーツウェアを確立したマッカーデルらしい作品。前後同型で、上下をシャーリングで絞っただけの極めて簡潔な構造。幼児服のような形態は、活動性や機能性を併せもっている。
マッカーデルは1930年代初めから、アメリカの既成服会社、タウンリー・フロックス社のデザイナーとして働き、40年、同社で自らのブランドを立ち上げた。第二次大戦により、パリに依存していたアメリカのファッションが自立していく40~50年代、独自の作品を次々と発表。シンプルでカジュアル、かつ若々しい「アメリカン・ルック」を定着させた。裁断線が少なく、明快な構造をもつ彼女の女性服は、その後の本格的な既製服時代への展開を大きく促した。

1950s