KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

コート

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

コート

1955年

デザイナー
クリストバル・バレンシアガ
ブランド
バレンシアガ
レーベル
BALENCIAGA 10, AVENUE GEORGE V PARIS
素材・形状特徴
ピンクの太い畝が特徴の絹オットマン。コード巻き釦。
収蔵品番号
AC5681 87-36-2

バレンシアガの造形的な特徴がよく示された作品。前身頃から一枚続きで仕立てられた袖に見られるように、丹念に研究した結果得られた最小限度の裁断線の構成が体の線から離れた彫刻的なシルエットを作り出す。
バレンシアガはディオールと共に1950年代のパリ・オートクチュール黄金期の双璧だったが、その作風は異なる。前世紀のようにボーンや芯地によりフォルムを服の下から支えたディオールとは異なり、バレンシアガは素材と裁断の力のみでフォルムを生み出すことを試み、着心地の良さとモダンな造型性を両立させた。

1950s