KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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イヴニング・ドレス

1956年春夏

デザイナー
ピエール・バルマン
ブランド
ピエール・バルマン
レーベル
PIERRE BALMAIN PARIS (80.030 手書き)
素材・形状特徴
白地に赤いポピー柄の絹タフタ・シネのワンピース・ドレス。ボディスはポピー柄部分のみのパッチワーク。黒い絹ファイユのベルト。
収蔵品番号
AC10365 2000-33

クリノリン・スタイルが蘇ったような1950年代のイヴニング・ドレス。しかしドレス全面に散った大きなポピーは新鮮な現代性を示し、50年代の華やかな花柄の流行がみてとれる。テキスタイルは、当時のオートクチュールのメゾンに愛されたフランスを代表するサンテティエンヌの絹織物業社の一つ、スタロン社製。このテキスタイルは、同シーズン、パリ・オートクチュールのファットやデッセでも使われた。
バルマンは1945年に独立し、富裕階級の婦人達「ジョリ・マダム」を顧客に持った。50年代、ディオールらと共に、伝統的なエレガンスをパリに蘇らせたデザイナーの一人である。

1950s