KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

サンダル「草の中の裸足」

© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi

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サンダル「草の中の裸足」

1968年頃

デザイナー
ベス・レヴィン
ブランド
ハーバード・レヴィン
レーベル
無し
素材・形状特徴
透明のビニール。人工芝生。ラバー・ソール。
収蔵品番号
AC9104 94-7-6AB

シュールでポップなサンダルである。透明ビニール製のアッパーを通して人工芝生を敷き詰めた靴底が透けて見え、一目でそれを履いたときの感触を想起させる。1960年代に好まれた化学的な素材は、その人工的な新しい質感のために、視覚的にも触覚的にも身体を刺激した。
ベスとハーバードのレヴィン夫妻は1948年に米国でハーバード・レヴィン社を設立。透明ビニール製のローファー、ストレッチ素材を用いたブーツなど、化学的な素材を大胆に採用する斬新な作風で靴のデザインに新しい風を吹き込んだ。

1960s