KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ドレス

1996年春夏

デザイナー
ジャン=ポール・ゴルチエ
ブランド
ジャン=ポール・ゴルチエ
レーベル
Jean Paul GAULTIER MAILLE
素材・形状特徴
ナイロン・ネット。紺とベージュのプリント。
収蔵品番号
AC9309 1996-5-1

伸縮性があり、身体に滑らかにフィットするナイロン・ネットのワンピース。ボディラインをはっきりと見せるだけでなく、薄手の素材であるため身体が透けて見え、官能的な印象を与える。ドレスに施された黒い曲線をよく見ると、それが身体のラインを表していることがわかる。着用者の身体とプリントされた身体イメージの重なりによって視覚的なずれが生み出されることとなる。
1980年代から90年代にかけて、自らの身体を意識し、理想の身体を追い求める女性が増えたことを裏付ける現象として見られたボディ・コンシャスなシルエットや整形・タトゥー・ピアッシングなどの身体加工を、ゴルチエはいち早く具現化している。

1990s