KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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ドレス

2000年秋冬

デザイナー
渡辺淳弥
ブランド
ジュンヤ・ワタナベ・コム・デ・ギャルソン
レーベル
JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS
素材・形状特徴
グレーのナイロン・パイルの袖なしドレス。ライト・グレーのポリエステル・オーガンジーの襟。
収蔵品番号
AC10361 2001-31-8AB

光る起毛繊維のシンプルな袖なしドレスに揺らめく大きなラッフル・カラーが印象的な作品。着装すると、首の周りに折りたたまれた襟は花が咲いたように複雑で巨大なボリュームとなって立ち現れる。熱処理で断ち切りにした超極薄・軽量のポリエステル素材を多層に縫いつないで、ハニカム構造を形成している。渡辺淳弥は、日本の新しい素材を徹底的に研究し、最先端の技術が生み出す高品質の合成繊維を新しい形へと導いていく。本作品の発想の原点は、空気をはらんだ軽く暖かい羽毛で冬を過ごす野鳥だった。

2000s