KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Kazuo Fukunaga

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

ドレス

2007年春夏

デザイナー
高橋盾
ブランド
アンダーカバー
レーベル
UNDERCOVER
素材・形状特徴
赤のポリエステル・オーガンジーのホルター・ネック・ドレス。全面に髑髏と骨型にヒートカットした同色のポリエステル・オーガンジー。
収蔵品番号
AC11623 2007-5

ドレス全体にひらひらと、まるで花弁のように揺らめくオーガンジーの布片には、2種類の髑髏と骨のモチーフがヒートカットで切り出されている。モチーフは数枚が重なって1セットとなり、ドレス全体に縫い留められている。手間のかかる精緻な手仕事と共にヒートカットという技法が可能にしたアンダーカバーらしい過激な装飾性が隠れている。 高橋盾は、このシーズンについて、「アンダーカバーは非常にダークなものを創造してきたが、今、私は女の子のために美しい何かを作りたかった」と語っている(『Style.com』2006年10月1日)。「かさぶた」(03年春夏)、「but Beautiful...」(04年秋冬)、「guruguru」(06年秋冬)等のテーマを掲げて、パンク・テイストの強いストリート・ファッションをアンダーカバーは発表してきた。パリ進出4年目のこのコレクションで高い評価を受け、注目を集めるブランドとして飛躍を遂げた。

2000s