公益財団法人 京都服飾文化研究財団


財団情報


京都服飾文化研究財団(KCI)の設立にあたり、KCIの創設者であり、株式会社ワコールの創業者である故・塚本幸一は、次のように述べています。
「第二次大戦後、婦人洋装はすばらしい発展を致しましたが、それはすべて輸入文化であり、自ら創造したものではありませんでした。日本が創造するファッションが真に世界をリードするためには、服飾の世界にあっても、温故知新と言われるように現代に至る歴史的過程をしっかりつかみ取ることが重要であり、この面でなにかお役に立つことこそ、ワコールの、そしてこの会社を創立してきた社長であるところの私の使命感であると感じて参りました。」
KCI設立の直接の契機となったのは、NYのメトロポリタン美術館で開催されたファッション展でした。これは当時京都商工会議所副会頭を務めていた塚本が、三宅一生氏の強い要請で尽力し、1975年「現代衣服の源流」として京都国立近代美術館で開催されます。日本の国立美術館における初めての本格的なファッション展は大きな反響を呼び、世界を舞台としたファッションという視点の重要性が認識されました。
1978年4月、当時の文部省の認可を受けて、西欧衣装を体系的に収集、保存、研究、公開する、財団法人京都服飾文化研究財団が株式会社ワコールの出捐により設立されました。財団名に塚本は、「京都」の名にこだわりました。いにしえの都、日本の伝統文化の中心として世界に通用する名であり、着物のすばらしい伝統を受け継ぐ「着だおれ」の街という文化的背景を持つ京都。こうした固有の衣文化につながる日本の現代ファッションは、1980年代になり世界に羽ばたきました。塚本の慧眼で京都を本拠地としてきたKCIも今、世界的なファッション研究機関としての活動を続けています 。
そして、2009年9月、公益財団法人京都服飾文化研究財団へ移行し、更なる活動の発展を目指していきます。


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