KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ドレス

1888年頃

デザイナー
シャルル=フレデリック・ウォルト
ブランド
ウォルト
レーベル
PARIS C. WORTH PARIS
素材・形状特徴
アイボリーの朝顔柄の絹サテン・ブロケードと絹ファイユのストライプ。ツーピース・ドレス。ボディスは絹チュールのジャボ飾り付き。衿ぐりと袖口にチュールの装飾。スカート前面に絹チュールのフラウンス飾り。
収蔵品番号
AC9377 96-25AB

1880年代後半、バッスルが縮小し、ドレスのシルエットが簡潔になる傾向を示す作品。スカートの後ろ腰はバッスル・スタイルの名残を残しつつも、極端なフォルムは姿を消し、シンプルなラインへ変化していった。ボディスには15本のボーンが裏打ちされ、美しいシルエットを作っている。
朝顔が織りだされたテキスタイルはリヨン製。朝顔のモチーフは、当時流行のジャポニスムの流れとして捉えられるが、ウォルトとリヨンの絹織物業者が新たなデザイン・ソースとしてジャポニスムに視線を向けていたことがうかがえる。

1870s-1880s