KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

イヴニング・ドレス

1944年頃

デザイナー
マダム・グレ
ブランド
グレ
レーベル
無し
素材・形状特徴
白い絹ジャージーのワンピース・ドレス。細かくたたまれたプリーツ。上見頃内側に11本のボーン入り。
収蔵品番号
AC5664 87-34-2

細かいプリーツが胸のラインを構成し、布の自然な流れがスカートとなる。典型的なグレの作風を示す作品。ジャン・アヌイ作の舞台「アンチゴーヌ」(1944)のために舞台女優ダニエル・デロームの衣裳として制作された。
1934年、グレは「アリックス」という名でメゾンを開店した。第2次世界大戦時、一度閉店するが、1942年に「グレ」の名で再開した。1930年代半ばから、シームを最小限におさえるために非常に幅の広い薄い絹ジャージーを用い、彼女のトレードマークとも言うべき古代ギリシアの女性服を思わせる細かいドレープのドレスを作り始め、定評を得た。

1940s