
© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
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ベスト、ニッカーボッカー、セーター
1966年頃
- デザイナー
- ピエール・カルダン
- ブランド
- ピエール・カルダン・ブティック、レ・トリコ・ド・ピエール・カルダン
- レーベル
- PIERRE CARDIN BOUTIQUE PARIS(ベスト) 、Les LES TRICOTS DE PIERRE CARDIN(セーター)
- 素材・形状特徴
- ベスト、パンツはえんじ色のウール・フラノ。ロール・カラー、ファスナー。エナメルのベルト付き。セーターは白いウール・ニット。
- クレジット・ライン
- リチャード・ウェラー氏寄贈
- 収蔵品番号
- AC10389 2000-42-9AD
ユニセックスを標榜したカルダンの1960年代の男性服。前身頃に配置されたファスナーによる打合せは、性差を消す目論見だった。
イタリア生まれのカルダンは1924年にフランスに移住した。テイラー仕立ての技術を習得した後、オートクチュールに学び、53年にメゾンを創設。時代の潜在的な要求を素早く読み取る能力に優れた彼は、59年、プレタポルテに本格的に進出し、後のオートクチュール・メゾンのプレタポルテ進出を先駆けた。60年には、カジュアルな場面での服を除いてテイラーが独占していた男性服の分野に進出。いち早く「ユニセックス」という流れを見抜き、テイラー技術を活かしつつファッショナブルな男性服を提案した。
1960s
KCI