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京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

パンツ・スーツ「シティ・パンツ」[左] サファリ・スーツ[右]

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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パンツ・スーツ「シティ・パンツ」[左]
サファリ・スーツ[右]

1967年秋冬[左]
1968年春夏[右]

デザイナー
イヴ・サンローラン[左]
イヴ・サンローラン[右]
ブランド
イヴ・サンローラン[左]
イヴ・サンローラン[右]
レーベル
無し[左]
SAINT LAURENT rive gauche PARIS[右]
素材・形状特徴
チャコール・グレーのウール・ジャージのジャケットとパンツ。ベルト付。フラップ・パッチ・ポケット。[左]
ベージュの綿ギャバジンのジャケットとパンツ。前あきはレーシング。フラップ・パッチ・ポケット。[右]
クレジット・ライン
久田尚子氏寄贈[左]
収蔵品番号
AC6600 90-00-1AC [左]
AC9753 98-47AC [右]

1968年のパリ「五月革命」はフランス社会における価値観の劇的な革命をもたらした。それを後ろ盾に、サンローランは、それまではタブーだった街で着る女性のパンツ・ルックを発表していく。ユニ・セックスでありながら、あくまでも女性らしいパンツ・スタイルのデザインにサンローランの力量を見ることができる。
左は、男性のスーツと同等の役割を果たすと賛美された「シティ・パンツ」。
右は「アフリカ」をテーマとした68年春夏のサファリ・スーツ。サンローランは機能的な狩猟服を、女性の街着としてデザインした。

1960s