KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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ドレス

1967年春夏

デザイナー
イヴ・サンローラン
ブランド
イヴ・サンローラン
レーベル
YVES SAINT LAURENT PARIS
素材・形状特徴
ベージュの絹オーガンジーに、金糸、絹糸、ビーズ、木ビーズ、ラインストーンの刺繍。
収蔵品番号
AC9464 97-21-2

「アフリカン・ルック」で発表された本品は、かつてピカソやマティスがみたアフリカのプリミティブな美をファッションの表舞台に引き上げて人々を驚愕させた。
それまでのオートクチュールの素材には見られない貝殻や木、動物の歯を模したものなど、20種類のビーズと幾種類もの色糸が丹念に刺繍されており、まさに手業の粋である。オートクチュールを支える刺繍のアトリエの高度で精巧な技は、伝統を受け継ぎながらも革新的なものへ挑戦する1960年代のオートクチュールの真髄をよく伝えている。

1960s