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KCIギャラリー『収蔵品紹介XII』のお知らせ/"Pick up from KCI's collection XII" at KCI Gallery

2013.05.17 Update

常設12_水着 HP用.jpg©Kyoto Costume Institute

KCIの収蔵品を展示する《収蔵品紹介》シリーズ。第12回の今回は、「水辺のファッション 1900年代~1970年代」。近年、KCIは1950年代~70年代の水着を多数収蔵しました。本展示ではこれらを中心に20世紀前半の作品を加え、その歴史的変遷を紹介します。

海水浴は、欧米において健康増進という名目で19世紀半ばから有閑階級に広がり、19世紀後期になると大衆にも浸透していきます。しかしそれはまだ水につかる程度で、泳ぎを楽しむものではありませんでした。
1920年代に入ると、水泳がレジャーの目的のひとつになりました。女性の水着は腿が露出した身体にぴったりと沿う形状に変化し、30年代になるとカラフルな水着が水辺を賑わせました。第一次大戦を経た身体意識の変化により、人々は褐色の肌、健康的な身体を志向するようになっていきます。
 続く40年代~50年代の女性の水着は、ボーンやワイヤーが内蔵された身体を彫塑するような可塑性の高い形状のものが流行します。こうした水着の伸縮性や機能性を可能にしたのは、化学繊維の開発と発展でした。
戦後のベビーブーマーの時代が到来した60年代~70年代、若者たちは溌剌とした身体を謳歌し始めます。そのとき登場した水着は、身体の露出が際立ったものでした。
本展示に見られる水着は、女性の身体に対する意識が大きく変化した様子を雄弁に語っています。

【概要】
会期:2013年5月20日(月)~8月16日(金)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:土・日・祝日、8月8日(木)、8月9日(金)
会場:KCIギャラリー
入場料:無料
*団体(20名様以上)でおこしの場合は事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品:1910年代の水浴着、1920~1970年代の水着、計17点。1950~1960年代のスイムキャップ5点。

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"Pick up from KCI's collection XII" at KCI Gallery

Title: "Pick up from KCI's collection XII"
Exhibits: Bathing suit in 1910s, Swimwear from 1920s to 1970s: 17 pieces
Swimcap in 1950s-1960s: 5 pieces
Date: May 20-August 16, 2013
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, National Holiday, August 8 and 9.
Venue: KCI Gallery
Entrance: Free

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