収蔵品紹介15　百貨店が発信した日本製パリ・モード

第二次大戦後、目覚ましい復興を遂げた日本において、洋服の受容は急速に進み、人々はファッショナブルな服を求めるようになりました。1953年の大丸と「クリスチャン・ディオール」の例を嚆矢として、多くの百貨店がオートクチュール・メゾンと契約して型（パターン）を購入し、日本製パリ・モードを制作して販売しました。百貨店は大衆の憧れであるパリ・モードを発信することによって自社のプレステージを高めると共に、人々に情報と夢を与えたのです。
百貨店が主導した日本製パリ・モードの事例を、KCIの収蔵品の中からご紹介します。

【概要】
会期：2014年5月26日（月）～8月15日（金）
開館時間：午前9時30分～午後5時（入館は4時30分まで）
休館日：土・日・祝日、8月7日（木）、8月8日（金）
会場：KCIギャラリー
入場料：無料
＊団体（20名様以上）でおこしの場合は事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品：百貨店による日本製パリ・モード　1950年代中期～1970年代後期　計14点（大丸×クリスチャン・ディオール、大丸×ジヴァンシィ、伊勢丹×ピエール・バルマン、髙島屋×ピエール・カルダン、西武×イヴ・サンローラン）

Christian Dior EXCLUSIVITE POUR LE JAPON par DAIMARU C. 1955
© Kyoto Costume Institute

*次回は2014年9月8日（月）～12月19日（金）、19世紀のコルセットを展示します。

"Pick up from KCI's collection, No.15" at KCI Gallery
Title: "Pick up from KCI's collection, No.15 "
Exhibits: Japanese department stores bought patterns from haute-couture maisons in Paris, and modified and created dresses for Japanese women. 14 examples from mid-1950s to late-1970s are on view at KCI Gallery. (CHRISTIAN DIOR/ DAIMARU, GIVENCHY/ DAIMARU, PIERRE BALMAIN/ISETAN, PIERRE　CARDIN/ TAKASHIMAYA, YVES SAINT LAURENT/SEIBU)

Date: May 26 -Aug. 15, 2014
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, National Holiday, and August 7 and 8.
Venue: KCI Gallery
Entrance: Free

* KCI Gallery will exhibit corsets in the 19th Century from September 8th to Decemeber 19th, 2014.
* KCI does not own a permanent exhibition gallery.