収蔵品紹介16　コルセットの世界
　西洋のファッションにみる19世紀は、「下着の黄金時代」と言うことができます。新しい腰枠や腰当てなど下着によって流行が生み出され、下着の着用によって女性は日常的に身体を加工・造形し、新たな流行に対応したからです。
　本展示では、身体の成形に欠かすことができなかった代表的な下着であるコルセットに焦点を当て、デザインの変遷をご紹介します。一見すると、どれもが同じ形状のようにみえるコルセットですが、19世紀から20世紀初めの間に身体のフォルムへの好みや技術革新、用途に応じて、その構造を変化させています。身体の拘束着としてドレスの下に隠れ、普段は人目にあまり触れることのなかったコルセットには、多様なデザインと職人やメーカーの多彩なアイデアが潜んでいます。

【概要】
会期：2014年9月8日（月）～12月19日（金）
開館時間：午前9時30分～午後5時（入館は4時30分まで）
休館日：土・日・祝日、ただし9月23日（火・祝）と11月3日（月・祝）は開館
会場：KCIギャラリー
入場料：無料
＊団体（20名様以上）でおこしの場合は事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品：
1830年代から1910年代までのコルセット　約15点
箱や留め具（フロント・バスク）などのコルセット関連品　約10点
バスト・ボディスやバスト・インプルーバーなど、コルセットと併用された1900年頃の下着　約5点

Corset, c.1907
© Kyoto Costume Institute, Photo by Takashi Hatakeyama

"Pick up from KCI's collection, No.16" at KCI Gallery
Title: "Pick up from KCI's collection, No.16"
Exhibits:
Corsets from 1830s to 1910s: approx. 15 examples.
Related products, e.g., corset box and front busk: approx. 10 examples.
Undergarments in 1900s, e.g., bust bodice or bust improver: approx. 5 examples.
Date: Sep. 8 -Dec. 19, 2014
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, and National Holiday, except Sep. 23 and Nov.3 of 2014
Venue: KCI Gallery
Entrance: Free
* KCI does not own a permanent exhibition gallery.
* The space of the KCI gallery is 86m².