深井晃子氏 KCI名誉キュレーター就任のお知らせ/Akiko FUKAI appointed Curator Emeritus of KCI

2015.04.02 Update

この度、京都服飾文化研究財団(KCI)は、深井晃子氏の名誉キュレーター就任をお知らせいたします。

深井氏は1979年にKCIに加わり、1990年以来チーフ・キュレーターとして活動いたしました。その間に、国内外で多くの注目を集める展覧会を企画開催し、論考を発表しました。また監修したKCI収蔵品集『Fashion』(タッシェン、2002年)は、国際的に高く評価され、KCIが世界的に知られる原動力となりました。

なかでも深井氏がキュレーションした、ファッションにおける日本の影響を考察した展覧会「モードのジャポニスム」(於:京都国立近代美術館 1994年)は高い評価を受け、国内外の美術館計7館に巡回したことは、KCIにとってエポック・メイキングな出来事でした。また、これはジャポニスム研究におけるファッションへの新たな方向を切り拓きました。

深井氏の長年にわたる活動が、弊財団の活動に寄与した功績は顕著です。また、日本の学術文化の発展に多大なる貢献を果たし、国際的にも高い評価を得ました。その功績は、ジャポニスム学会賞特別賞(1994年)をはじめ、母校のお茶の水女子大学の名誉博士号(2004年)、文化庁長官表彰(2008年)、京都市芸術功労賞(2011年)などによっても讃えられています。
近年では、1980年代以降の日本ファッションを考察する展覧会「Future Beauty」を企画、監修し、本展は2010年のバービカン・アート・ギャラリー(ロンドン)を皮切りに世界7都市の美術館を巡回し、大きな成功を収めました。

こうした功績をたたえ、KCIは名誉キュレーターの称号を新設しました。

深井氏には今後も、理事、名誉キュレーターとしてKCIの活動に協力頂きます。

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