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収蔵品紹介29:服の向こうに見える世界――〈アート〉の軌跡/"Pick out from The KCI's collection, No.29" at The KCI Gallery

2019.01.24 Update

 「アート」という語は、今や「現代アート」や「ネイルアート」のようによく聞き慣れた言葉ですが、もともとは英語で「art」とは「わざ、技芸」のことを意味していました。本展では、私たちの営みを広く支えてきた〈アート〉が服飾品にいかに表れてきたのかを、KCIの収蔵品で辿ります。
〈アート〉とは、知と技の織り成す営為のことを広く指しました。たとえば美術における〈アート〉は、18世紀には「デザインのわざ(the arts of design)」と呼ばれ、美の原理を絵画や彫刻によって具現化するわざを意味しました。「デザインのわざ」を始め、多くの〈アート〉において基本となったのが、対象をよく観察し理解したうえで、つぶさに描き出す行為です。
観察を通して知を培いそれを表現する、いわばこの世界を切り取り表す行為は、服飾品にも表出していきます。本展は、18世紀から現代までの出展品を通して、ものづくりから美術、科学まで広く知と技による私たちの営為を支えてきた〈アート〉の様相を探っていきます。

【概要】
会期:2019年1月28日(月)-7月12日(金)
開館時間:午前9時30分-午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:土・日・2月11日・4月27日−5月5日。
会場:KCIギャラリー
入場料:無料
*団体(20名様以上)でお越しの場合は、事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品:18世紀より:女性服2点・織物2点・小物類2点。19世紀より:小物類 5点・1851年ロンドン万国博覧会カタログ。現代より:女性服4-5点(Maison Martin Margiela 2007S/S・UNDERCOVER 2000A/Wなど)。計15点程度。
※期間中、一部作品の展示替えを行います
001.jpg
メゾン・マルタン・マルジェラ、ドレス、2007年春夏
Maison Martin Margiela, dress, 2007 Spring/Summer
京都服飾文化研究財団所蔵
Collection of The Kyoto Costume Institute

"Pick out from The KCI's collection, No.29" at The KCI Gallery

Title: The "arts" behind the clothes
Exhibits: Of 18th century: 2 woman's dresses, 2 textiles and 2 accessories. Of 19th century: 5 accessories and the Catalogue of the 1851 Great Exhibition. Of contemporary: 4-5 womenswear (MARTIN MARGIELA 2007S/S, UNDERCOVER 2000A/W, etc.). About 15 pieces in total.

Date: 28 January - 12 July 2019
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, 11th February and from 27 April to 5 May.
Venue: The KCI Gallery
Entrance: Free
* KCI does not own a permanent exhibition gallery.
* The space of The KCI gallery is 86m² (926 ft²).

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