お茶会の楽しみ： ティー・ガウン
19世紀後半、女性の服は、「どんな時」、「どのような場で」、「どのように」装うかという決まりごとによって着分けられていました。こうした作法は、19世紀の産業の隆盛によって新たに社交界に参入した、新興富裕階層（ブルジョワジー）のために生まれたものでした。
ティー・ガウンは室内着の一種で、1870年代から20世紀初頭にかけて、女主人（hostess）が自宅でお茶会をする際に着用したホステス・ガウンです。当時の外出用ドレスに比べると緩やかなシルエットで、コルセットをつけないか緩めて着ることが許されていました。女性たちにとって、お茶会は親しい友人を迎えてお喋りをする社交の場でした。
19世紀半ばからは午後3時以降のアフタヌーン・ティー、1890年代以降には5時ごろに開始されるファイブ・オクロック・ティーと呼ばれたお茶会が流行し、こうした場を優美なティー・ガウンが彩ったのです。

【概要】
会期： 2015年5月11日（月）～8月21日（金）
お茶会の楽しみ： ティー・ガウン
開館時間：午前9時30分～午後5時（入館は4時30分まで）
休館日：土・日・祝日、8月10日（月）、11日（火）は閉館
会場：KCIギャラリー
入場料：無料
＊団体（20名様以上）でおこしの場合は、事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品：
19世紀末から20世紀初頭までのティー・ガウン　10点
フランスのファッション誌　『La Mode Pratique』1892年　1点
合計11点

ティー・ガウン　1900年頃／Tea gown c. 1900
© Kyoto Costume Institute, Photo by Takashi Hatakeyama

"Pick up from KCI's collection, No.18" at KCI Gallery
Title: "Pick up from KCI's collection, No.18: Tea gown"
Exhibits: Tea gown from the late 19th Century to early 20th Century.
"La Mode Pratique" (French fashion magazine), 1892.
10 tea gowns and a copy of magazine in total.
Date: May 11 -Aug. 10, 2015
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, National Holiday, Aug.10 (Mon.), and Aug. 11 (Tue.), 2015
Venue: KCI Gallery
Entrance: Free
* KCI does not own a permanent exhibition gallery.
* The space of the KCI gallery is 86m² (926 ft²).