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収蔵品紹介20:衣装の縫い目が語ること:18世紀ドレスのレプリカ製作過程/"Pick up from The KCI's collection, No.20" at The KCI Gallery

2016.01.15 Update

京都服飾文化研究財団(KCI)では、研究活動の一環として収蔵品のレプリカの製作を行っています。
その目的は、一次資料である衣装の生地、装飾、縫製を観察し、文献資料と照合しながらその構造を詳細に分析することです。
さらに、オリジナルの作品を精査することで、補修や保存計画へも結びつきます。
製作したレプリカは、学生を対象とした着せ付け実習やオリジナルでは難しい環境下における展示などの利用が可能となり、教育事業にも適しています。
この度ご紹介するのは、18世紀ロココ時代の宮廷服ローブ・ア・ラ・フランセーズと、そのレプリカです。
オリジナルは1760年頃に製作されたドレスで、目立った改変や欠損がなく、その製作の経過をたどっていくのに最適なサンプルとなりました。

本展では、普段展覧会でご紹介する機会の少ないローブ・ア・ラ・フランセーズの内部構造、および裁断や縫製の処理方法などについて画像を展示しながら、製作の経過をたどります。
この時代の服の成り立ちと、その随所に発揮された工夫と知恵をご覧いただきます。

【概要】会期:2016年1月18日(月)~4月22日(金)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:土・日・祝日、ただし2月11日(木・祝)は開館
会場:KCIギャラリー
入場料:無料
*団体(20名様以上)でお越しの場合は、事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品:ローブ・ア・ラ・フランセーズ(1765年頃)のオリジナルとレプリカ  各1点
ローブ・ア・ラ・フランセーズ 1760年頃 2点
ポケット 1770年代 1点
アビ・ア・ラ・フランセーズ(男性用スーツ)(1770年代) 1点


Robes à la française, c.1765, French
©The Kyoto Costume Institute, photo by Tohru Kogure

"Pick up from The KCI's collection, No.20" at The KCI Gallery
Title: "Pick up from The KCI's collection, No.20: Replica process of a dress in the 18th Century"
Exhibits: Robes à la française, c.1760, original and replica, 1 object each
Robes à la française, c.1760, 2 objects
Pocket, 1770s, 1 object
Habit à la française, 1770s, 1 object
Date:Jan. 18 -Apr. 22, 2016
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, National Holiday, except Feb.11 (Thur. National Holiday), 2016
Venue: The KCI Gallery
Entrance: Free
* KCI does not own a permanent exhibition gallery. * The space of The KCI gallery is 86m² (926 ft²).

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