収蔵品紹介21:日本のイメージ:現代ファッションのモチーフから/"Pick up from The KCI's collection, No.21" at The KCI Gallery
2016.05.16 Update
京都服飾文化研究財団(KCI)は「モードのジャポニスム」展(1994-2003年 京都国立近代美術館、他、計7館巡回)において、19世紀後期以降の西洋のファッションに日本のデザインが与えた影響について考察しました。そこにはフジヤマ、ゲイシャというステレオタイプな異国趣味にはじまり、歌舞伎や能、家紋、折り紙など、日本のイメージが溢れていました。
本展は「モードのジャポニスム」展の開催以降、つまり2000年代以降に西洋のプレタポルテ作品の図案に表れた日本のイメージを展覧します。なかでも、きものの伝統的な文様に代表されるグラフィック・デザインは、ハイ・ファッションのブランドが共感するような、自然や身近な生活の道具に美を見出す日本の優雅な暮らしを連想させ、陳腐な異国趣味という一語で切り捨てられないほど、今なおファッションに繰り返し現れています。
過去のきものに表れた文様や、浮世絵や日本庭園の風景写真など、二次元の表現メディアから引用された日本のイメージを見る本展が、現代ファッションにおける日本のイメージの表出の背景について皆様と共に考える機会となることを願っています。
【概要】
会期:2016年5月16日(月)~8月19日(金)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:土・日・祝日、8月11-12日
会場:KCIギャラリー
入場料:無料
*団体(20名様以上)でお越しの場合は、事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
出展作品:2000年代以降のファッション 10点
ALEXANDER McQUEEN、cacharel、CARVEN、Christian Dior、GUCCI、Jean Paul Gaultier、MARNI、RAF SIMONS、ROCHAS
John Galliano/Christian Dior
Spring/Summer 2001
©The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
"Pick up from The KCI's collection, No.21" at The KCI Gallery
Title: "Pick up from The KCI's collection, No.21: Japanese motif in fashion today
Exhibits: 10 dresses from 2000s to today
ALEXANDER McQUEEN, cacharel, CARVEN, Christian Dior, GUCCI, Jean Paul Gaultier, MARNI, RAF SIMONS, ROCHAS
Date: May 16 -Aug. 19, 2016
Monday to Friday, 9:30 a.m.-5:00 p.m. (No admission after 4:30 p.m.)
Closed on Saturday, Sunday, National Holiday, and Aug. 11, 12
Venue: The KCI Gallery
Entrance: Free
* KCI does not own a permanent exhibition gallery.
* The space of The KCI gallery is 86m² (926 ft²).