
© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
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ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)
1750-55年頃 - イギリス
- 素材・形状特徴
- 黄色の絹サテンに菱形などの幾何学模様、草花模様などをキルティング。背襞付き。
- 収蔵品番号
- AC6992 91-12-13
本品は背襞が裾まで続くローブ・ア・ラ・フランセーズである。ドレス全体には幾何学模様と草花模様が、表布と裏布の間に綿とコードを挟み込んだ繊細なキルティング・ステッチによってあらわされている。ステッチによる凹凸の陰影は、単色使いの絹サテンに豊かな表情をもたらしている。 キルティング技法は、非公式な場で着装された18世紀のペティコートに多く残されている。しかし、本品はドレス全体にキルティングを用いた希少な例である。本品の類例はロンドン博物館の収蔵品(AC89.56)にみられ、その作品は細かなモチーフを表現する高度な技法から、公式な場でも着装されたとされている。
1700s-1750s
KCI