KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

トップ、パンツ

© The Kyoto Costume Institute, photo by Kazumi Kurigami

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トップ、パンツ

1996年春夏

デザイナー
渡辺淳弥
ブランド
ジュンヤ・ワタナベ・コム・デ・ギャルソン
レーベル
JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS
素材・形状特徴
白のポリエステル不織布。各所に切替や、身体に合わせつけられた襠。
収蔵品番号
AC9297 96-1-1AB

既存の衣服の作り方から離れて、独自の方法によって作られた服。紙のような不織布は、通常のダーツを使わずに、動きを必要とする部分を折り畳み、たるみをつけ加えて、服として構成されている。
渡辺淳弥は1984年にコム・デ・ギャルソンに入社し、92年に同社の下で自らのブランドを発表。日本のハイ・テクノロジーが生みだす新素材と従来の素材を巧みに使うと同時に、その新たな可能性を極限まで引き出しながら、服の構成方法の新しい可能性を次々と示してきた。渡辺の作品には、既成概念に安住しない、という川久保玲の薫陶が明快に表現されている。

1990s