KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ヴィジット

© The Kyoto Costume Institute, photo by Richard Haughton

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ヴィジット

1890年頃 - フランス

素材・形状特徴
オフ・ホワイトのカシミア・ツイル。兜、檜扇、蝶、しだれ桜などのモチーフが絹糸で織り出された別布をコード刺繍でアップリケ。衿、前打ち合わせ、後ろのスリットに羽根飾り。
収蔵品番号
AC5367 86-17-7

日本の文様がパリ・モードに引用された興味深い例。日本のモチーフである兜と桜が垂直に配され、モチーフは絹糸で織り出された別布をコード刺繍でカシミアの上にアップリケした、非常に手がこんだものである。対をなす横向きの兜は、西欧的なシンメトリーにレイアウトされている。
ヴィジットは、当時流行していたバッスル・シルエットのために登場したコートの一種。

1890s