KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ジャケット

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ジャケット

1790年頃 - フランス

素材・形状特徴
赤と白の縞柄の絹平織。折り返り衿。10個の銀色の金属釦留め。袖口の釦は欠損。
収蔵品番号
AC9113 94-11-2

小さなスカラップ状に裁断された大きな折り返し衿が特徴の女性用ジャケット。2列に並んだ金属の釦がアクセントとなっている。
田園生活を愛し、自然の中で狩りに興ずるイギリス趣味がフランスで流行すると、1770年代以降の服装の簡素化に拍車がかかった。乗馬や旅行用として男性服に流行していた衿付の外套「ルダンゴト」は女性服にも影響を与え、本品のようなお洒落なジャケットが登場した。

1780s-1790s