KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ビーチウェア

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ビーチウェア

1929年頃

デザイナー
ジャン・パトゥー
ブランド
ジャン・パトゥー
レーベル
Jean Patou SPORT ET VOYAGE 21719
素材・形状特徴
黒のレーヨン・ニットのジャンプスーツ。同素材のケープ付き。
収蔵品番号
AC9247 95-30AB

素材には当時注目を集めていた人造繊維レーヨンが用いられている。早くからスポーツウエアを手掛けたパトゥーの作品。
「ギャルソンヌ」と呼ばれたのは第一次大戦後に出現した新しい女性像である。彼女たちは服装による性差をなくそうとし、男性の象徴だったパンツをはくようになるが、室内用、海岸などでのリゾート着に限定された。女性のパンツ姿が本格的に街角に進出するには、第二次大戦後を待たねばならない。リゾートは当時の新しい生活様式として広がり、スポーティーな服が注目されるようになる。

1930s