KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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イヴニング・ドレス

1935年秋冬

デザイナー
エドワード・モリヌー
ブランド
モリヌー
レーベル
MODÈLE MOLYNEUX 5, Rue Royale
素材・形状特徴
緑のベルベットのワンピース・ドレス。バイアス・カット。
収蔵品番号
AC9463 97-21-1

1930年代に流行したマーメイド・ラインを得意としたモリヌー全盛期の作。バイアスにカットされた布がぴったりと体に沿い、シームに寄せられたギャザーが美しいドレープを描く。
1930年代は女性らしい曲線を生かしたファッションが流行した。ショート・ヘアの流行が広がった20年代から、髪は再び長めとなり、膝丈だったスカートはくるぶし丈になる。柔らかな布地で作られた細身のロング・ドレスは、当時流行した流線形デザインと呼応している。

1930s