Collecting, Conserving,
and Researching収集・保存・研究
01Collecting収集
京都服飾文化研究財団(KCI)は、収集は活動の根幹であるという考えのもとに、設立以来、近世以降それぞれの時代を代表する西欧服飾品とそれを造形してきた下着、それらの背景を紐解く文献資料の収集という基本構想のもとに活動を続けてきました。現在、17世紀から現在までの服飾資料を1万3千点、文献資料を2万点所蔵。その中には1千セットに及ぶコム・デ・ギャルソンからの寄贈品を筆頭に、クリスチャン・ディオール、シャネル、ルイ・ヴィトン等、世界的なメゾンからの寄贈品も含まれています。
©The Kyoto Costume Institute
©The Kyoto Costume Institute,
photo by Naoya Hatakeyama
photo by Naoya Hatakeyama
02Conserving保存
収蔵品をより長く生き延びさせるため、常時温度20℃、湿度50%の保存環境で収蔵し、劣化の原因となる紫外線や害虫、カビの侵入を避けています。KCIでは、収蔵品は研究資料であると同時に公開され、多くの人々の目に触れるべきものと考えています。しかし展覧会は、作品には理想的な環境とは言えないことも多く、熟練した専門家によって展示のための補強を目的とした補修も実施しています。
03Researching研究
衣服は、いつの時代にも人間の生活と深く関わり、時代の変革に敏感に反応しながら変遷を遂げてきました。なかでもファッションは西欧文化の衣服システムの中で生まれ、現在世界的な広がりを見せています。
京都服飾文化研究財団(KCI)は、文化資源としての衣服の研究とともに、社会的な様々な要因と密接につながっているファッションの研究を学際的な視点にたち、常に新しい社会の動向に目を配りながら行っていきます。
©The Kyoto Costume Institute,
photo by Kazuo Fukunaga
photo by Kazuo Fukunaga
photo by Osamu Watanabe