KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

コルセット、パニエ、シュミーズ

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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コルセット、パニエ、シュミーズ

1760-70年代(コルセット) - 製作国不詳
1775年頃(パニエ) - 製作国不詳
1780年頃(シュミーズ) - 製作国不詳

素材・形状特徴
コルセットはブラウンの綿サテン。挿入された鯨のひげのボーンは全部で162本に及ぶ。パニエは白い綿チンツに楕円形の籐製の枠。パディング入り。シュミーズはリネン。
収蔵品番号
AC337 77-12-51, AC7682 93-1-4, AC6289 89-4-6

18世紀女性服の形を支えたのは、コルセットとパニエという下着だった。上半身を形作るためのコルセットは、シュミーズの上に着装され、乳房を高く持ち上げるため、内部に鯨骨が入っていた。パニエは18世紀初頭に登場し、フランス革命期まで宮廷服に着用された。18世紀中期以降、スカートが左右に大きく張り出すにつれて左右二つのかご状のものなども登場し、大きくなったパニエは、諷刺画などの格好の題材となった。

1760s-1770s