KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

扇

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

1820-30年代 - 製作国不詳

素材・形状特徴
べっこう、金蒔絵。ゴシック調の装飾。
寸法
32.0cm (幅) / 17.2cm (高さ)
収蔵品番号
AC2218 79-9-23

ゴシック・リバイバルをうかがわせるべっこう製の扇。25本のスティックは、茶色の絹リボンで繋ぎとめられているブリゼ型。全面に金でゴシック建築の様な模様が描かれている。ゴシック・リバイバルはこの時期、建築を中心とする装飾一般に浸透していた。扇は19世紀のごく初期、ファッションから姿を消していたが、ロマン主義の潮流に連動して復活し、その後は19世紀を通して女性の装いを完成させるものとして不可欠だった。

1820s-1840s